離婚する

やってられるかあ、ほとほと、もう、限界を軽く通り越している。離婚します。が、家庭内の事情はさておき、かと言って、何も書く気も起きず、そこは、なぜか、残っていた、13年も前の、ある日の日記でごまかしたい。面白いかどうかも今、見分けがつかない。疲れている様子…。というのも、この、「様子」の字面が「精子」に見えるくらい、疲れている。では、過去の日記である。なんだか散歩にハマってた時期だったようだ。あああ、ともかく以下。

「歩キスト」山崎、大学生と己に敗れる… 2006年03月17日

くそっ!惨敗だ! 話にもならん! おれは、完全に負けたのだ。ただ、これは一瞬の過ちだ。いわばライブのステージにおけるちょっとしたミスであり、例えミスが少なからずあったとして、よいステージはそんなちっとやそっとのミスで揺るぎはしない。むしろ、勢い余ってミスる、くらいのステージのほうがカッコよかったりするもんだ。…。だから、あくまでこの敗北は挫折ではなく、成長要因としての課題なのだ。

朝、五時半。案の定眠れなかったおれは、散歩に出掛けた。

以前の日記を読んでくれてる人は、おれが数年間乱用を続けた咳止め薬を完全にやめるために、その手段の一つとして、毎日散歩をしていること(真夜中かまだ暗い早朝がおれは好きだ)、そして日が経つにつれ、歩く速度があがってきて「一時間半のコースを一時間で歩ける」ようになり、もっと速く歩ける奴を目指していることを覚えてくれている、かも知れない。
そして、何より、散歩している時は、ひたすら「歩くことになりきっている」ので雑念や悩みや特に必要とは思われない煩悩が消えてなくなるので(集中を超えた先にその「歩行になりきる」境地がある。その境地に達した人間を「歩キスト」と呼ぶ…ことにしている)とにかく今、散歩にハマっている。

だから、今日の散歩は「通常二時間半くらい掛かりそう」な距離に広げた。速く歩けるようになるのはすげえ嬉しいのだが、早く帰ってしまうのはとても寂しいのである。
いつものように歩行に酔ってトランス状態で「なりきって」いたのであるが、ウォークマンの中の七十四分のMDが終わりに差し掛かった頃、おれの意識も除々に「日常的現実」へと移行していったのであった。そう、現段階ではおれの「歩キスト」としての力は一時間とちょっとしか持続しないようである。
そんなことを考えながら、ポケットから煙草を取出し、吸いながら、いつもと逆の歩道で帰ることにし、道路を隔てた逆の歩道を歩くだけで、風景は全く違って見えるもんだなあ、と何気に少しペースを落としながら帰途についていると、背後に何か違和感を感じたので視線をずらして後ろを見るともなく確認すると、ヒトが一匹なかなかのスピードで走り寄ってくるのが解った。早朝のジョギングであろう。しっかり目で観たわけではなかったが、走りの感じからして、男性、それも二十代前半、足幅の感覚の音からして身長百七十センチ程度、地面を伝わる微かな振動から、その男はどちらかというとやせ形のスマートな筋肉質体型、そしてその振動の一定さから、かなり走りなれた奴であることが解る。
男はおそらく「走りになりきっている」のだろう(この境地に達した人間を「パシリスト」と呼ぶ)。

一糸乱れぬ呼吸で、あ、という間におれのすぐ後ろに来てすぐに横に並んだ。おれはおれの推測がどの程度まで当たっていたのかを、まず確認した。すると、筋肉質ではなく、痩せた青白い奴だった。それ以外はおれの推測はほとんど当たっていた。たぶん大学生だろうという、べつにどうでもいいのだが、気がした。しかし、おれの学歴は高卒止まりであり、その辺ちょっと
 
実はコンプレックス
 
なので(だから変に無駄な知識や経験を積んで見栄を張りたがる傾向がおれにあるのだと思う。カンセー学院の授業を潜りで受けてたことはあるが)、しかもこんなモヤシのように痩せこけて青白い「大学生ゴトキ」に負けてたまるかよ、「パシリスト」の分際でえ! と歩足を速めたが、勝負においては常にスタートダッシュが肝心だ。奴はおれの横を通ったことに全然気付かないかのように、すぐにだいぶ先のほうに走りさってしまった。
しかし、その時、おれは見たのだ、奴がおれの三十メートル程先の踏み切りで止められたのを!

「獲った!」とおれは歩くスピードを上げ、踏み切りの前で足踏みしている奴の横に並び、「その足踏み、ゴキブリが殺虫剤かけられてモガイテル、おれにはそう見えるよ」と言ってやりたかったが、その時電車が過ぎ去ったので言えなかった。代わりに目があった瞬間、意味ありげな微笑を送ってやった。しかし、その微笑は意図したものではなく、こいつに勝つ、いや、
 

こいつを負かしてやるぜ

というわけの解らん自信と確固たる悪意から自然にでた微笑であった。

バーが上がる…。奴はおれの不気味な微笑におじ気付いたのか、全速力で歩き出したおれより、やや遅れてスタートダッシュを切った。が、すぐにその差は縮められ、気付くともう並んで走ってやがる!ここで追い抜かれるわけにはいかない!

おれは思いっきり歩いた!

十秒ほど小競り合いが続いた。おれは思った。

二人の力は拮抗している!

一秒たりと気の抜けない勝負であるが、おれは余裕であることを装って口元には絶えず微笑を浮かべていた。さらに三十秒程、二人は平行して、一方は走り、一方は早歩きしていた。奴と目が再び合った。おれはあくまで口元に「負けないよ~」という意味の微笑(こういう時は微笑に限る)を浮かべ、あからさまに目を細めて「おまえを意識してやってるんだぞ」という合図(eyes)を送ってやった。途端!奴のスピードは倍近く上がった。

しまった!合図を送るのが早すぎた!これはあくまでスピードの勝負であるが、勝負であるからには相手の心理(脳のコンディション)に揺さぶりをかけて崩す、というヤミ金的手法がかなりの鍵であることは間違いない。その辺おれは

意地になりすぎた

と言わざるを得ない。また、ここで速度において負けたとしても、奴はまぎれもなく「走ることをやめて逃げた」のだ。その程度の実力かと鼻で笑って逃がしてやるのが正しかったのだろう。が、しかし、意地になりすぎたおれのとった行動は決定的なものだった。

ちょっと走って追い掛けてしまったのである!

奴はすぐに曲がり角をまがり、それはおれんちとは逆方向だったので、おれは我に返り、

早歩きで走ってる奴に負けた

こと、歩くことを放棄したこと、それは完全におれ敗北を意味していることをさめざめと思い知ったのであった。

山殺気(稚拙な文章ですが)

混沌コントロール・山﨑雅之介

にほんブログ村 にほんブログ村へ


にほんブログ村 音楽ブログへ



ブログランキングに参加しています。クリックお願いします。

混沌コントロール

1978年兵庫県尼崎市生まれ。作曲家、著作者、愚か者。政治活動結社「医療大麻開放党」(元「大麻自由党」)代表。IQ65 。  生まれ持ってのADHD患者であることが、誤診16年を経て判明したが、挙句、様々な薬物中毒に陥る。現在の日本の、特に精神医療に対して激しい怒りを持っている。これからも、持ち続ける。  と、思っていたが、2019年1月8日、捜査、及び、化学(科学)的根拠、令状文、また本人の自覚にかなり疑わしき部分が残る事情をもって「覚せい剤取締法違反」に問われ逮捕される。  およそ5ヶ月の勾留を経て、服薬量が大幅に回復(およそ十分の一の量にまでに減薬)。それでも、現在も、こりずに薬物問題に向き合っている。  その他、前科前歴多数。その殆どが間抜けな不注意によるもの。  バンド(地獄の一丁目)活動を経てバンド仲間から絶交される(実質見捨てられる形)にいたり、現在、アーティスト名を「混沌コントロール」と名乗り、「まったくライヴ活動をせずインターネット上だけで(つまりこの部屋から一歩も出ず…)世界を制覇してみせる」と断言。  2014年、本邦において初の動きとして創立に及ぶ政治活動結社「大麻自由党」が中国華僑新聞等のメディアにて世界的に着目を浴びたが、日本においてはその性質上メディアが全く動けず無視され続けるが、今後の展開が期待を孕む。(Wikipedia参照)  さらに2014年、CNNにて、その演奏姿が全世界に放映されるに至り、ひとまずは、宣言通りの野 望、その入り口にたどり着く。これから更に精進いたします。http://www.youtube.com/watch?v=1ExUt6i0boM&list=UUedHp6KcvCTPn-vEkXm8GwQ 混沌コントロール公式サイト(CTRL Global Label) http://konton-control.com/ 混沌コントロールサウンドクラウド https://soundcloud.com/konton-control https://soundcloud.com/konton-ctrl 混沌コントロールYoutubeチャンネル http://www.youtube.com/user/kontoncontrol 「この部屋から一歩も出ず、世界制覇」などと書いてはいたが、2013年5月頃、孤独死寸前の状況下において、拘留を受けたため、家賃が払えず、結局、部屋を追い出される。およそ、このあたりがその人生の第一部、完。  ミュージシャンとしての夢は、ゴールドディスクをいつか手にしてみせる!ということであるが、こないだ、すっかり更新忘れてて、 ゴールド免許さえ取得できなくなった のが、実際のところ。  2019年6月現在、フリーランス、在野において作曲、アレンジ、サウンドクリエーターの仕事を請け負っている。  さらに!現在、自伝をもとにした大長編作文小説執筆中。つづきは出版本で!詳しくは出版本で!!

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする