ある一時期、わたくしは、ある右翼団体の団体職員を自称するホモ

に付きまとわれていたことがある。その時の思い出話を、ここに、書捨てる!


 なぜ、あのおっさんはこうまで墓穴をほるのだろうか。掘るのはオケツだけで十分ではなかろうか? 関わって、いいことなど何一つないどころか、さんざんあのおっさんの投影を吹聴されて評判がおちるだけだ。実際、おれがこの耳で色々確認してきたのだ。やつの手口としてはこうだ。右翼団体、暴力団、秘密結社、新興宗教などとの関係を大げさにあたかも真実であるかのごとく、匂わせ脅すが、実際は何もできない、おきになさらず。
 しかし、全く取るに足らない人物といえど、ここまで、迷惑、無礼を働いたのだ。覚悟は決めてもらう。当然の報いだ。それによくわかっているではないか、もう、再びの縁はない、と。
 家族中が迷惑を被っているのだ。わたくし、全くの素人ですので、そんな小指、なんぞいりませんで。金玉も。腎臓なら、伊藤さん(FBFの一億円セドラー)が転売してくれる、きっと。
 ほもほも、おっと、そもそも、シノカワがホモであることを知った経緯については、あのおっさんと二年間ほど、喧嘩して無視しあっていた時期があったのだが、その間も、執拗にわたくしのSNS(mixi)での投稿を見ていたようだ。それは、この間に諸君にお見せしたシノカワの隠しアカウントにヤツ自身の手によって「赤裸々に」ありのまま描かれてある。そして、「まあ、お互い大人気なかったっすね」、と和解した次第だが、その後、ついにその後、やつの正体、本性、ありのままの姿が、まさに、その時まさに判明する!
 キマっていた。お互い、とうにわたくしは三十路を過ぎ、シノカワは四十をはるか昔に超えている。となれば、仕事でもない限り、酔っ払って話をする機会が多くなることは明白であろう。
 その日、さんざん、アルコールや処方薬、いわゆる脱法ドラッグなどで酩酊に及び、わたくしの運の悪さ、しかし、なぜか、ギリギリで悪運が強い、などという、どうでも良い話で盛り上がり、笑いあっていた。シノカワ氏のテンションといえば、覚えたて、の酩酊物質でハイになった人間としてのご多分に漏れず、
「絶好調! わからないことがあったら、なんでもきいてくれよ、ボーイ?」
といった、恍惚の表情が、確実にこのままほうっておくと、救急車か、パトカーか下手をすれば自衛隊が飛んで来ることを物語っていた。
 たしかにその以前から、「なんかやけにホモの話題で笑いをとろうとする人だなあ」とは思っていた。「なぜ、この人はゲイの人物に知り合いが多いのか」と、なんとなくではあるが、そう思ってはいた。が、そんなことを気にかけて友人の条件とは、当然しない。その当時わたくしはまだADHDという正しい診断がおりてはおらず、「非定型精神病」という、精神病の部類のうちでも、いわゆる、医者にもわからない、という病名の診断をくだされており、差別的視線で見られるなら、当然わたくし自身の方だろう、とコンプレックスの形で強く思っていた。だから、むしろ、差別的視線を浴びる人の味方をしてしまうこと、これはいまだもってかわってはいない。
 「性魔術」。だしぬけにシノカワの口をついて出た言葉が、この、性魔術! 「いやあ、しかし、なんで僕ってこんなしょうもない運勢なんでしょうかねえ」と、年上のシノカワに対しては、体育会系に教育を受けたわたくしとしては敬語で、それも、もちろん友人として当然の敬意、親しみを込めてつまらない話題といえども、なんとか、面白みをもたせようと話をするわけだ。すると、言うのだ、
「性魔術!」と!
 「おれには見えてるで。山﨑の背後に悪霊がついてるのが。はっきりいって、真っ黒や! 暗黒そのものや! その暗黒の中で不気味にうごめく悪霊、魑魅魍魎の類やなあ! それがいつも、お前の身に不幸をよびよせるねん! ほんまやで!? 実際、おれと山﨑が初めてあったとき、ほら、阪急園田駅で。あのとき、猛烈な吐き気に襲われて、阪急園田駅に近づくに連れて、体がしんどくなってきて、なかなかたどり着かれへんかってん。それで、この間まで喧嘩してたやん? あれかておれの意思じゃないねん。その暗黒がおれをお前に近づかせんようにしたんやで! このままやと、ジブン、えげつないことになるで?」と、五十手前のおっさんが本気で力説し始めて、わたくしはわたくしで半分以上、前後不覚なまでに泥酔している。だから、この話の言葉、一言一句そのままではないと思うが大体を要約すると、そのような話である。…。  「は、はあ? そう言われても、よくわかりませんがなるほど」と相槌だけを適当にうった。が、もう一度はっきり説明が欲しかった、しかし、説明の代わりに飛び出してきたのが何を隠そう、例の「性魔術」という何かで聞いたこともなくはないが、わたくしには完全に興味のないファンタジーだ。が、せっかく、和解したというのに、いきなりそこでまたもやもめる気も起きない。それに、シノカワは本気でそれを言っている模様! その時点でやっと何か、暗黒な気配が背筋に忍び寄るのを感じた。
 どうも、そのその相槌の意味するところ、それをシノカワ氏はやや間違えて解したようである。わたくしとしては、英語で言うところの「I Can Not Understand」だったのだが、シノカワ氏、どうも、少女の手口としてよくある、「男を釣ってみた」感じに得意げだ。やばい、なにかやばい気がする! 無言。一分ほどの無言の後、シノカワ氏、この対局のなか最大の態度にでた!
 「そこで! どうするかわかるかあ!? 性魔術! おれがお前の、ちんぽを舐める! そして、お前が、その、つまり…放出に及ぶその時、お前の中の黒いもの、邪悪な何か、これをすべて吐き出すイメージを喚起せよ! それを、その、黒いのか、白いのかはわからんで!? おれは、おれにはわからん! でも、それをおれは飲み込んでみせる! そしたら、もう賢いお前には分かるはずや! そこで、おれは、きっと、しんでしまうかもしれへん! が! お前は解き放たれる! その暗黒からな!」 …更に、意味不明な展開だ…。これは自衛隊を呼ぶなりした方がいいかもしれない。
 白状する! 本気でわたくしは怖かった! 恐怖に取り憑かれていた! 怖い! 怖すぎる! しかし、恐怖にたじろいでいると悟られては、はっきり言って何をされるかわかったものではない。場所はわたくしが借りてあるマンションの一室。いわば、密室だ。
 今まで、一応は男子たるもの幾つかの修羅場を乗り越えてきた自負はある。が、しかし、今回はあまりにも特殊だ! 
「いわゆる裏社会で生きる強面たちもそれはなかなかのツワモノたちだった。なんども腹を括ったことがある。日本刀で脅されたり、シャブ中どもと渡り合ってきた。警察沙汰を起こし、パンツの中に注射器や覚せい剤、大麻を隠しつつの取り調べを受けたこともある。また、いわゆる半グレどもと、しょっちゅうしょっちゅう殺す殺さぬのケンカを繰り返してきた。が、こいつは別モンだ! 努力、根性、気合、度胸などで乗り越えられる難局ではない! はっきり言って趣味の領域だ!」
 そうわたくしは思いながらしかし、シノカワ氏は先程まで組んでいたあぐらを崩す感じに更に大きく構えていなさる! しかも、表情は何か、確実に勝利を手にしたものの如く恍惚とした表情でやや上からわたくしを見下す感じに、「ん? どうや? 山﨑?」 とでも言いたげだ! このままでは、わたくしの童貞が危うい!
 結論から言うと、その時はわたくしは、かろうじて貞操を守りえた! どのようにして、だいたい一回り年長の友人、つい先日和解してわだかまりのとれたばかりの友人からの、それも密室での誘惑を免れ得たか。手段は限られている。
殺られる前に殺る、これが自然界での大鉄則である。
といえど、相手は説明したように、大自然の摂理を超えている! 仮に傷でも追わせてしまって返り血でも浴びようものなら、妊娠も考えうる! となれば、人工的手段。これしかない。その手段が通じなかった場合、最悪、殺すつもりで散らかり放題の床から凶器として通じるものを、なんでも良い、握りしめながら、覚悟を決めてわたくしは打って出た!
………一瞬の沈黙、こらえきったような表情をむりしてつくる! さあ、やるしかない! しかし、この場面は、息を飲み込んだ、その気おくれを悟られてはならない!
「え? なんで!? はっはっはっはっは! なにゆうてますのん!? そんなまた冗談きついっすよー、もう、あかんわほんまー、あーはっはっは、腹いてえ! 笑かすなあもう! いやあ、もう!はっはっは、…あかん、久しぶりに爆笑した! もう笑けるわー! さすがしのさんやなあ! え!? なに!? 気がついたらガラスの破片握りしめてた! 血まみれなってるやん、いてえ! あーしかし、わらかすわーっはっはっはっはっはあああ! なんでおれの精子をしのさんがのんだら、おれが不幸ごとから逃れれるという、その奇抜いうか、シュールな発想ね! さすがやわ! まいったなあ! これはやられた、日記に書かなあかん、笑いが止まらへん。あ−、おかしい…」と、瞬時になんとか必死、いや決死の大爆笑をして、その場を無理矢理にでもおさめたのである! ご存知、笑い、ユーモア化、これが、人類史上最強の、人工的手段だ。
 やり場の無くしたシノカワは慌てて「わかる? うけた!? やっぱり、ウケた!? ははっ! ええの? ほんまにええの? じゃあ俺 次の電車で帰るで!?」と照れ隠しの苦笑でおどけ抜かしつつ、そそくさと帰っていった。「助かった」、わたくしは心からそう思った。
……………………
 その後、わたくしがある事情で、未決勾留を受けた後だ。住んでいたマンションを家賃滞納の末、追い出され、なんとかお願いしますから、と無理を言い、前の不動産屋のKさんに安いマンションを手配してもらい、罰金の二十万をどのように手配するか、途方にくれて、しかし、打つ手がないため、なんとかギリギリまで引き延ばしてやる、と検察からの通知も無視して、インターネットに明け暮れていた。
 そんなある日、ある夜、ロヒプノール(フルニトラゼパム)でラリったシノカワから、SNS(FB)を介して数通のメッセージが入る。なぜかそんなときにかぎってわたくしはラリって眠剤で酩酊してるバカを相手に、いつも大体ADHDの症状である「焦燥感」「倦怠感」がいやでいやでそれがためにジャンキー扱いされたりするが常時飲んでる睡眠薬一つつまんでおらず完全にシラフであった。、率直に言うと、「俺、山﨑のことが好きかもしれへん!」という、愛の告白である! 続けて、
「山﨑の精子が飲みたい! 山﨑とひとつになりたいねん!」
 !!!!
 そして、昔、まだシノカワが若かりし頃、「ホモヴィデオに出演していた。そして、体を売ってカネを儲けていた」などなど、別に聞きたくもない内容だ。ここで、この野郎が正真正銘のゲイであることが判明する。…ということは、やはりあの時の「性魔術」とやらも、どうやら、歪んだ変態趣味の性欲の果てのハッタリだった、ということが、その時、今まさに、確信に及ぶ!
「いやいやいやいや! そんなこといわれても、ゼッタイに無理にきまってますやん!」とカッコ笑い付きで応答した。が、それでもしつこく、何通にも渡って迫られる!
 最終的には「ションベンが飲みたい」
というので、しかもあまりにもしつこいので「まあ、それくらいなら、今度ペットボトルに入れて、飲ませたりますわ」とさらにカッコ笑いつきで、返信し、そのやりとりを打ち切ったのだが、さらにきた返信を読む、いや、その携帯の画面が出たときは、僕の、普段の8割は爽やかな笑顔だけを意識して実際に笑顔を装い、あと2割は「真剣な眼差し」
これを意識することによって女にモテようという常に、どんな状況にあろうが余裕あふれるわたくしの顔も、この時ばっかりは二枚目のマスクを保ちえず、あからさまにむかつきを隠せなかった。

そのおかまの口を、ついて出た、その言葉が

「やった! 山﨑とひとつになれる!」

だった。…呆れてモノも言えず、その後は返信しなかった。
 が、といって、それで友人の縁を切る、という偏見的態度は、わたくしの信念に反する。被差別のやり場のなさ、それから芸術は生まれてきたというようなところがあり、その悪戦苦闘こそ、わたくしが信じる生き方であり、また、芸術家の宿命でもある、と当時はカッコつけてそのように芸術家を気取っていたというようなところもある。いや、今でもそうだ。たとえば、ステージは世界ではないが、世界はステージだ。そういう気取りもあって、絶交などもってのほかだ、と、友人としてなら付き合うと、後日はっきり伝えた。
 シノカワはシノカワで悩んでいたようだ。自分がゲイであることをその「露出趣味」から、世間に公開、カミングアウトしたい、という密かな願望があった。それには当然、摂取すると万能感を得る処方薬の眠剤が一枚噛んでいたこと、その摂取を誰の真似かしらないが覚え、日常的に用いていた。しかし、一人でそんな「露出趣味」を公に晒す、などというだいそれたことをやる覚悟はシノカワにはない。そこで、まとわれ憑かれたのが、何を隠そうこの、わたくしなのだ。そしてさらにタチの悪いことに、シノカワ独特の虚言妄想癖によって、友人をとおりこして、

「*ゲイであるにも関わらず、オカマ、っていや、カマってくれる山﨑、愛しの山﨑*」

をどうも、恋人、のように思い込んでいた節が多々見受けられる。おいおいおいおい、かんちがいすんなよ、このオカマ野郎。
 「山﨑がついていてくれたら、なんでもできる気がする。絶対に手放したくない!」そういうあまりにも自己中心的な思い込みに憑かれていたことは、わたくしのヨメへの妬み嫉妬、そしてわたくしとヨメが二人になることへの散々な嫌がらせ、阻止、これではっきり、諸君にもわかると思う。
 その愛の告白に対して、わたくしが翌日シラフに戻ったシノカワを、散々おちょくったことはいうまでもないが、それが実に逆効果だった。「過激なギャグをやってしまう」「面白ければなんでもいい」というわたくしの楽観的性格から、「笑けますな、ほんま、はっはっはっは」と、ちょっと親しくなってしまったのである。当然そこには当時、完全にひとりでマンションの一室の閉じこもってインターネットと作曲をやっていた、さみしさこれがこのオカマを遠ざけなかったのである。いわば、オカマといえどもおかまいなし、友人としてなら、おもしろいではないか、というわけだ。それに、その当時は、本当にそこまでしつこく掘られている、あああ、違った! 惚れられてるというわけがないと思い込んでいた上、そういうゲイの心理がわたくしには全く理解できなかったのである。今になってわかる。
オカマ野郎は本気で青春期の少女のごとくに初恋をしていたのである!
 ところが、わたくしの方では、半分冗談だと思い込んでかなりおちょくっていたため、奴の方では、手も足もちんぽも出せず、時々、メッセージを送ってくる、という程度だったのだが、お互い笑いあってるうちに、時々、わざわざ、奈良(生駒)から「遊びに行ってええか?」といって、特に断る理由もないので(襲われたら殺す、それだけだ)、「ええっすよ。きてくださいよ」といって尼崎のわたくしの家まで来るようになった。遊ぶ、といっても、たわいのない世間話、そして、のちにそれと判る奴の虚言妄想による陰謀論など、また、時折、シノカワからの
さりげない恋のアプローチ
などが密かに挿入された会話だけだ(アプローチに関しては、なにゆってんねんこいつ、と思い無視したが)。

しかし、わたくしは先に白状しておいたように、当時は極度の薬物中毒依存癖に陥っており、そして、シノカワの方では、それほどでもなかったので、処方薬を貰えるだけもらったりしていた。そして奴の方でも、多分にそれでわたくしを釣ろうとしていたのだ。しかし、わたくしはそこまで卑屈な態度はとりたくないと、普段から強く思っているので、「余ってたらくれ」というだけで、別に奴からそんなたかが処方薬物を頂戴しなくとも、なんとでもなる上、離脱(禁断症状)や普段からある…つまり薬物中毒におちいるほどの…生まれつきある焦燥の症状が出ようが、そんな低俗な打算に頭を下げてまでもらおうとは思っていない。あくまで「いらないならおれにくれ」という程度である。が、奴は「くれ」といわなくとも、どんどんわたくしに余った処方薬(奴は医者を騙して精神障害三級を「うつ病」だと言いはってとり、普段全く飲まない大量の向精神薬をもらっていた)をよこしてきた。まあ、奴が好き勝手よこしてくるなら、もらってやるまでだ、というのがわたくしの態度であった。「…なめんな、図にのるな、誰がそんな下手くそな”釣り”にハマるか、あほか」、とわたくしは思い続けてきた。それに奴は気がついてはいなかったようだ。ほとほと呆れる。
 いつしか、奴はわたくしのマンションの一室に居座り続けるようになってきて、さすがに鬱陶しいので、何度もケンカになった。というのも、わたくしと同様奴も毎日処方薬に依存中毒をおこして、毎日ラリっては強気でアプローチをかけるようになってきていたのだ。しかし、奴は一応、わたくしよりも一回り上の年長者であり、「さっさと帰れ」「毎日くんな」「ひとんちにいすわるな」などとは、はっきりいっていいにくかったのである。だから、少しは我慢したが、あまりにもストレスを感じているときに、それも、こっちは作曲やインターネットに集中しているのだ、そんな時にわたくしは怒りをこらえきれず、しかも、ラリってわたくしに近寄って肩に手をふれて、

「二人っきりの時はもっとイチャイチャしようや~」

などと、囁いてくる、のだから、わたくしにしたところで、いい加減ムカついてくるし。なんかこいつ、勘違いしてないか、というような気持ちの悪いとしかいいようのないセリフを吐くのである。わたくしはキレた。そして言った、

「さっさとかえれや、ちかよんなや、オカマ野郎!」

と。すると奴は、一番痛いところを突かれたためだろう、一気に酔いが覚めたように怒り狂い、なにやら暴言を吐き叫び狂いながら、しかし舌が回っていないためなにをほざいたのかわからないが、ともかく、急いで荷物をもって、退散していくのだった。後味はさほど良くないが、わたくしはザマアミロ、と笑っていた。
 そうして、SNS上で、公にケンカが始まる。奴は陰湿な裏での手回しによって、第三者を煽ってわたくしに攻撃を仕向けるようもっていく。わたくしは、そういうことが嫌いなので、はっきり、全体公開のタイムラインで「あのホモ」「オカマの分際で」「女性経験ないやろ、おまえ」とか思いっきりストレートな表現で奴の小汚い低俗かつ変態趣味を言いふらす。…それが逆効果となり、「山﨑は差別的だ、薬物中毒のキチガイだ」などと、その煽られた馬鹿な第三者が、わたくしめがけて攻撃を始めてくる。衝動的なわたくしはそいつらも含めて、めちゃくちゃに、しかし、冗談まじりの過激爆発言でさらに煽る。そんな日々が続いた。そして終いには
「次、顔をみせたら殺す」「7時に阪急園田駅で待ってる、こい、ギターで頭、叩き割ったる」
など、公の面前でいい放った。シノカワは駅には来なかったが、わたくしはしっかり、ギターを背負って、そしていつでも、ケースからギターを出せるよう、本気で殺す気で一時間くらい構えていたのだった。
 
 とはいえ、あまりしつこく根に持ったりする性分ではないし、ねちっこいことはわたくしは嫌いだ。どんな激しい衝突があっても、すぐにどうでも良くなり、仲直りを優先したい方だ。自分の衝動性もよく知っている。特に、謝罪的な態度をみせられた場合、こっちが逆に恐縮して「あの時はすみませんでした」という和解的解決を取ることにしているし、そうしてしまう。そして、それでいいと思っている。だから、その時点では根に持たれていることを見抜けずに、すぐにシノカワと和解してしまうことが数度あったのだが、のちに判ったことには、しつこく、第三者を煽りまくってわたくしに仕向けていたようだ。しっかり、そのスクリーンショット(PC画面保存)をある人から見せてもらったので確かだ。が、時、既に遅し、わたくしのストレスと人間関係は我慢の限界に達するまで悪化していたのであった。
 そのことにわたくし自身気がつかないある夜、わたくしと実は相変わらず裏で手を回し続けていたシノカワは、その当時、脱法ドラッグが野放しになっていた頃であったから、ちょっとした歓楽街などに行けば、そんな店はどこにでもあった。だから、ないカネはたいて、それらを用い、シノカワとわたくしは、奴が相変わらず家に来るので、まあ、お互い寂しい人種だ、くらいに思い、キマりあっていた。
 まず、言い訳から始める! ストレス! そして、殺すつもりでいたような奴との和解(表面上のものだったといえ、当時のわたくしはそれに気がつかなかった)! 自分自身の寂しさ、孤独! 四面楚歌的なしつこい連中からの脅しやら侮辱! そんな状況がわたくしの気を一層弱いものにしていた。そして、先ほど述べたように、脱法ドラッグ、それもその時に限って、わたくしは思いっきりキメ倒していた。脱法ドラッグだけではない。様々な売薬、処方薬によって、自暴自棄的なまでに酩酊していた! 自室での話だ。机を隔てて一生懸命スマホで何やらSNSでもやっているオカマを見た。寂しい奴だと思った。あわれ、だった。かわいそうだと、その時のわたくしは思ってしまった。瞬間机の上の睡眠薬やら精神賦活剤を一気に何粒も飲み下した。そして、数十分を要しただろうか、さらにハイになったわたくしは、つい、覚悟を決め、言ってしまったのだ! それに、普段からシノカワに対して、「そんな多少の人との違いなんぞ、ギャグにしといたら終いでしょ?」などと、適当かつ無責任な慰めをして、実際インターネット上でホモネタを繰り広げたりしていたのは、このわたくし自身だ。責任、というものがある、そんな気がしていた。必死にエロいことを考えてどうにでもなれ、と考えるか否かのまさにそのとき!言い放った!

「しのさん! 今なら、ちんぽ舐めてもらっても、いけまっせ!」

と! なんたる不覚!
シノカワは驚いたような様子だったが、それでも、うれしがって、わたくしににじりよった。
 …もうしわけないがあとのことは詳しく書くに忍びない。わたくしは必死にいろんなエロい女のことだけを考え続けたのだった。人生最悪の汚点だが、その時は、別に、ちんぽくらい舐めさせてもよくないか、とハイになっていたのだ。

ゆるしてくれみんな!

 しかし、それだけなら、まだ、わたくしにとっては笑い話だ。居酒屋での話題の一つくらいに数え上げることができる。
 その数日後だ。先に述べた「神がかり」と思う現象に出くわし、暴れてエントランスの強化ガラスを殴り割って、「全裸で警察に保護された」のは。…きっと、よっぽどの自暴自棄も手伝ってのことだとは思っている。そして話を急ぐが、今の嫁が来てくれたのだ。当然、そのマンションからは追い出される。実際は家から追い出すためには、六ヶ月前に借主に告知しなければならない、と宅建で定められているのだが、こっちの方でそこに居座る気にはならない。エントランスだけならまだしも、部屋のいたるところ、壁中を殴り潰している。足の踏み場はない。己から掃除などしたことは一度もない。そこの貸主いわく、「一ヶ月以内に出て行ってくれ、前から周りの住人があんたの騒音に迷惑してる」ということだった。返答は返さず無視で応答したが、やはり居座る気にはなれない。
 しかし、出ていくためにはやはり、部屋の片付け(これはシノカワと嫁がやった)、自分のやったことごと…エントランスや部屋中の破壊、それと、信じられないことに、誰の嫌がらせか、玄関扉の鍵穴に差した試しがないが、鍵が差し込めないようボンドが埋められていたり(果たしてシノカワだろうか。直感的に違う気がするが、奴ならやりかねない)、庭に続く窓ガラスに大幅なひび割れがあり、やや、小さな穴が空いていた(そこはわたくしは絶対にノータッチである)。それらの修理費用にはじめは八万円の請求が来たのだが、シノカワが「俺が悪かった責任をとる」などと言いだし、今考えればいらぬ弁護士を介したため、なんと、その余計なお世話が災いし、なぜだか五十万の請求が来る。それを、当時はまだ付き合っていなかった現在の嫁が全て払ってくれたのであるが、図に乗ったシノカワが「俺が半分出すやん、なんとかして」と嫁と競うかのように約束をしたが、やはり口だけで、ついぞ、それは返ってこなかった。今思えば、もしかしてあの弁護士とつるんでいたんではないかと思うほどだ。というのも、そこの貸主「中里建設の社長(マンション管理人)とは一切、関わらないほうがいいですよ」、とう弁護士に対して、徹底的に戦う気でいたわたくしが「どう言う意味や? あいつなんか暴力団かなんかの類か?」と問い詰めると、「いえ、なんとなく、ですよ」、と中途半端な茶濁しでごまかしを食らったのである。あくまで、「おとなしくしといて」という嫁、「俺がはたらいてかえすやん」というシノカワに、柄にもなくその時は従ってしまった。やはり、やや、後ろめたかったためだ。
 結局、ヨメが全て、次の部屋を探してくれ、仲介料まで立て替えてくれたのである。シノカワは何の役にも立たなかった。特に頼んでもいない、いや、むしろ、付きまとわれるのが嫌で、「そんなこと、頼んでないっすよ」という、保証人に、不動産屋に「シノカワ 商店、というお店を立ち上げてパソコンで商売している」などと、生活保護を受けて生活してるのにも関わらず、そんな詐欺的な発言で無理やりなりやがったのである。…いや、お前はすっこんでろ、そう思ったが、不動産屋について来て、強引にそういうことに持って行きやがった。狙いは諸君の想像の通りだ。
 そしてその諸君の想像のごとく、新しいマンションの一室に、こっちとしては非常に迷惑ながらも、毎日ラリっては居座り出した。帰れ、とは何度も言ったが相手はもはや、破れかぶれのヤク中である。それに、恋、もしている!…。「恋するものは常に恐る」とスタンダールの「恋愛論」のなかにあったが、薬物で万能感を得たホモ、ともなると、やや話は変わって来る。こちらとしても、もはや手の施しようもない、と言った迷惑さだ。一度、その部屋でオーヴァードーズの果てに、倒れ、意識不明に陥り、呼吸困難を起こしてもがき苦しみながら、手足をバタバタと、もがかせ、顔色は青ざめ白目をむいて、おそらく死にかけたことさえあった。そのくらいに薬物を乱用して居座っていたのである。慌てたヨメがわたくしに「ちょっと、シノカワさんが!」と録音に夢中になって気がつかなかったわたくしを呼び止め気づかせて、「はっきり言ってこんなところで死なれては、完全に迷惑だ!」とわたくしは思い、シノカワは糖尿を患っていたようなので、血糖値が下がりすぎた果てに死ぬんではないかと思って慌ててしまったので、ともかく、血糖値を上げさせるため、わたくしはヨメに、「マンション階下の自動販売機に行って、コーラを買ってこい!」といい、意識だけでも取り戻させようと、「おい、目、覚ませ! おきろ! しばくぞこら! 目、覚ませ!」と触りたくもない奴の体を揺すりながら意識を回復させようと試みていたが、目を覚まさない。コーラを買って来たヨメから、奪い取るようにコーラを受け取り、飲ませようとしても、このままでは喉に詰まらせて余計にひどい結果になると思い、すぐに、「救急車を呼ぶからおれの携帯を貸せ!」とヨメにいい、机の上の携帯をわたくしに手渡してもらい、救急車を呼び、奴はなんとか意識を回復した。
 そんなはた迷惑をかけておきながら、救急車からなんとか、病院送りを免れて、部屋に帰る段になって、わたくしに言い放った言葉が、
「おまえ、おおげさや!」
なのだった。さすがに、ムカつき、「はあ?」と言い返し、そのまま、死んでおけばよかったんじゃないか、と、かすかに思った。
………………………
 前項に渡ってひたすら、しつこいくらいに描いたことから、もう、諸君に説明は不要だと思う。ホモのシノカワは、わたくしのヨメを徹底的に煙たがっていたし、わたくしが所用でいなくて、ヨメとシノカワが二人で雑談をする折には、わたくしのことを「ホモ、変態、奉仕M、露出狂」などと吹聴して、なんとか離れさせようと躍起になっていた。当然、ヨメに比べ長年の友人であるのをいいことに、「恋人関係」であるかのようにいい「ヤキモチ」を焼かせようとしまくっていた、という。
 ある日、ヨメは泣いていた。わたくしと、相変わらずうちにきやがったシノカワの、目前で。わたくしにはちょっとその涙の理由が把握しかねたが、話を聞いてみて、それらが、発覚し、怒り、というよりも、呆れる気持ちが強かった。そんなシノカワのハッタリ癖を、まあ、知らないヨメとしては仕方ない。ヨメが泣いていることには当然辛い気持ちがしたが、話をきいてみて、呆れるより他ないシノカワのやり口に、実際、笑いを禁じえなかったのも事実である。シノカワもシノカワで、泣きながら話をするヨメをみて、気持ちの悪いことに、泣きそうになっていた。いや、涙こそ流していなかったが、あれは、確実に泣いていた。
…ある意味、…ピュアだ。わたくしがそれをみて笑わずにいられようか?
 笑いを堪えつつ、二人が納得いくよう、平和的解決をわたくしは勇気を振り絞って提案した。わたくしだって、おとこ、だ。おとこのなかのおとこ、だ。ここで、器を見せずに、なにが、男子だ! そう思った。
「よっしゃ! わかった! それじゃ、シノカワ! お前も(一応)男やろが! もう一回、おれのちんぽ、舐めさせたる! そして、それを最後に今後、もう諦めろ! おい、ぽいちゃん、お前も、それでええなあ!?」
それを聞いて、なんか」、シノカワの泣き顔は輝きを帯びる! わたくしは、その時、ちょこっとだけ酔っ払っていたが、それほどでもなかった。確実に理性はあった。ヨメもシノカワも、泣きつつも確実に理性は保っていたと思う。しかし、わたくしのその決死の覚悟の言葉をきいて、先ほどまでの泣き顔が、何か、やや、晴れた気がした。わたくしは一人で納得した、
「そう、わたくし一人のたかが、ちんぽがやや犠牲になる、それで済むならそれで良いのだ!」
わたくしは真剣にそれを思い、「いくぞ! おまえら!」 そう言って、ズボンとパンツを脱いだ。ちんちんは当然、普通の状態だ。
「さあ! こい、いつでもこい! シノカワ!」そう言い放ち、わたくしは目をつぶってみないようにし、

ひたすら無心になる、ということを心がけた、いや! 「心がける」という気持ちすら邪念だ!

 そうして寝転がって数秒もたたない、当然ちんぽも全くたたないうちに、なにか、奇妙なぞわぞわとしたねちっこい感触が股間に広がっていく! だめだ、気持ち悪い! 無心だ無心だ無心になれ! いや、先ほど述べた通り「無心を心がけること自体が邪念」だ! しかし、誤解のないように言っておくが、」わたくしの一物は、ふにゃふにゃのまま、というより、どんどんふにゃにゃになっていく! 一瞬、目を凝らしてそれをみた。 そしてそのついでにシノカワの顔が視界の中央に入った! その表情は、まさに一生懸命! いや、一物に「一所懸命」! そのシノカワの必死と決死と恍惚と、その表情を文学的に表現するなら
それはまさに

「春と修羅」!

 鬼のような形相だ。一物はどんどん、その怪奇に恐縮していく一方! 断然勃つどころではない! そして、そのまま、ヨメの顔を見た! わたくしは絶望した! なんと、ヨメは思いっきり笑いを堪えているではないか! …残念すぎる。むねん、だ、かなしい、いっそ、しんでしまいたい、もういっかんのおわりだ…つらいつらすぎる。…が、いつまでは、このおとこ(一応)シノカワにふにゃふにゃの一物を好き放題にさせておくわけにもいかない!「わたくしは絶望の気持ちで叫ぶように言った! 

「さあ、もう、ここまでだ!」

 そして急いで、着衣し、フジツボのように吸い付いてくるオカマ野郎をひっぺがし、「さ、これであきらめろ!」と、やっと、やや落ち着いた気持ちで言い放ったのだった。しかし、その後がまたしつこかった。興奮したシノカワは、ヨメを指差し、目をむき出しにし、なんの根拠があってか、興奮しながら、

「こんなあばずれ、サイコパスと一緒にいる気か? 山﨑!? 俺はこの女が最初から大嫌いだ!」なぜか、関東弁目玉をむき出しにして叫んだのだった。それを聴いたわたくしは、有無をいわさず、とりあえず、殴ったのだった! 

しかし、なぜかまたわからないのだが、不気味なことに、

このオカマは殴られて、それがとてもうれしそうだった! 

ついにその時、わたくしは、逃げよう! 新潟に逃げよう! そう覚悟を決めました。

 こんな修羅場が度々起こるのだとしたら、牢屋の中か精神病棟の檻の中の方が遥かにマシだ。このオカマ野郎が今後もつきまとってきて、しかも、それをヨメまで笑いをこらえて見ている、としたら、なんとしてでも、遠くに逃げなければならない。助けてくれ、誰か! ああ、しかし、酔っ払った。寝る!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・(終わり)

混沌コントロール(kφntφn-cφntrφl)・山﨑雅之介 

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混沌コントロール

1978年兵庫県尼崎市生まれ。作曲家、著作者、愚か者。政治活動結社「医療大麻開放党」(元「大麻自由党」)代表。IQ65 。  生まれ持ってのADHD患者であることが、誤診16年を経て判明したが、挙句、様々な薬物中毒に陥る。現在の日本の、特に精神医療に対して激しい怒りを持っている。これからも、持ち続ける。  と、思っていたが、2019年1月8日、捜査、及び、化学(科学)的根拠、令状文、また本人の自覚にかなり疑わしき部分が残る事情をもって「覚せい剤取締法違反」に問われ逮捕される。  およそ5ヶ月の勾留を経て、服薬量が大幅に回復(およそ十分の一の量にまでに減薬)。それでも、現在も、こりずに薬物問題に向き合っている。  その他、前科前歴多数。その殆どが間抜けな不注意によるもの。  バンド(地獄の一丁目)活動を経てバンド仲間から絶交される(実質見捨てられる形)にいたり、現在、アーティスト名を「混沌コントロール」と名乗り、「まったくライヴ活動をせずインターネット上だけで(つまりこの部屋から一歩も出ず…)世界を制覇してみせる」と断言。  2014年、本邦において初の動きとして創立に及ぶ政治活動結社「大麻自由党」が中国華僑新聞等のメディアにて世界的に着目を浴びたが、日本においてはその性質上メディアが全く動けず無視され続けるが、今後の展開が期待を孕む。(Wikipedia参照)  さらに2014年、CNNにて、その演奏姿が全世界に放映されるに至り、ひとまずは、宣言通りの野 望、その入り口にたどり着く。これから更に精進いたします。http://www.youtube.com/watch?v=1ExUt6i0boM&list=UUedHp6KcvCTPn-vEkXm8GwQ 混沌コントロール公式サイト(CTRL Global Label) http://konton-control.com/ 混沌コントロールサウンドクラウド https://soundcloud.com/konton-control https://soundcloud.com/konton-ctrl 混沌コントロールYoutubeチャンネル http://www.youtube.com/user/kontoncontrol 「この部屋から一歩も出ず、世界制覇」などと書いてはいたが、2013年5月頃、孤独死寸前の状況下において、拘留を受けたため、家賃が払えず、結局、部屋を追い出される。およそ、このあたりがその人生の第一部、完。  ミュージシャンとしての夢は、ゴールドディスクをいつか手にしてみせる!ということであるが、こないだ、すっかり更新忘れてて、 ゴールド免許さえ取得できなくなった のが、実際のところ。  2019年6月現在、フリーランス、在野において作曲、アレンジ、サウンドクリエーターの仕事を請け負っている。  さらに!現在、自伝をもとにした大長編作文小説執筆中。つづきは出版本で!詳しくは出版本で!!

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